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無印良品 米沢店と描く、地元のカタチ。シルクスクリーンで「やまがた」を日常に持ち帰るワークショップ


2026年3月、私たちは山形県米沢市にある「無印良品 米沢店」のオープンな空間で、シルクスクリーン体験ワークショップを開催しました。山形に暮らす人、訪れた人が、この土地のモチーフを自分の手でプリントする。ただの体験で終わらない、地域のアイデンティティを日常の道具に落とし込むまでのプロセスを、サンノー企画印刷の視点でお届けします。

なぜ、印刷会社がお店の真ん中で「刷る」のか。
私たちの本社がある山形県長井市から車を走らせ、米沢へ。今回、無印良品さんという地域に開かれた場所でワークショップを行ったのは、印刷という技術を「特別なもの」から「日常の地続き」にしたかったからです。

普段、工場で大きな機械を回している私たちですが、実は一番大切にしているのは、インクが紙や布に乗った瞬間の、あの「あ、形になった」という素朴な喜びです。その手触りを、地域の方々と直接分かち合いたい。そんな想いから、このプロジェクトは動き出しました。


ただの模様ではない、会話から生まれる「やまがた」の図案。

今回用意したデザインは、山形の風景や特産を少しチャーミングに切り取ったもの。
「これ、あの山の形だよね」
「さくらんぼ、どこに配置しようかな」
そんな会話が、刷る前のテーブルで自然と生まれます。

サンノー企画印刷の役割は、単にやり方を教える先生ではありません。参加者の方と一緒に「どの色が一番しっくりくるか」「この位置だと、カバンを持った時に可愛く見える」と、一対一で悩み、楽しむ「伴走者」であること。印刷を通して、参加者の方の「こうしたい」という創造力を形にするお手伝いをさせていただきました。


完成品ではなく、その先にある「愛着」をつくる。

目の前で刷り上がった瞬間、パッと顔が明るくなる。その表情を見ることが、私たちにとって何よりの報酬です。
ご自身で持参されたお気に入りのTシャツや、その場で購入されたバッグに、自分の手で命を吹き込む。それは既製品を買うのとは少し違う、その人だけの「物語」が始まる瞬間でもあります。


「THE WRAPPING TAILOR(ザ・ラッピングテーラー)」という活動を通して私たちが向き合ってきた「包む・装う」という感覚。それを今回は、ワークショップというライブ感のある形で共有しました。自分たちの技術が、誰かの日常を少しだけ楽しくする道具に変わる。その手応えを、米沢の地で確かに感じることができました。


まとめ

インクを乾かしながら、出来上がった作品を眺める皆さんの背中を見送るとき、改めて「地域と一緒に形をつくること」の意義を感じました。印刷会社にできることは、工場の壁の中だけではありません。これからもサンノー企画印刷は、山形という土地を面白がりながら、人と場所、そして想いをつなぐ「きっかけ」を刷り続けていきたいと考えています。

関連リンク
無印良品米沢店  https://www.muji.com/jp/ja/shop/detail/046869
THE WRAPPING TAILOR Instagram https://www.instagram.com/thewrappingtailor/

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