


2025年、山形の美しい景色の中に、全国からたくさんの方が集まりました。ある素敵な結婚式。その祝祭のテーブルを彩ったのは、私たちが手がけるブランド「MonMonMon」の折り紙たちでした。印刷会社として、そして山形に根ざすクリエイティブチームとして、私たちが大切にしている「紙を通した体温の伝わり方」が、ひとつの形になった瞬間をご紹介します。
なぜ、印刷会社が「折り紙」を届けたのか?
私たちは普段、本を刷ったりチラシを作ったりしていますが、心のどこかでずっと「手から手へ渡る瞬間の心の動き」を追いかけています。
「MonMonMon」は、山形の豊かな色彩や文様を、透けるような薄い紙にのせたプロダクトでもあります。今回のプロジェクトは、新郎新婦のお二人が「自分たちのルーツである山形の空気感を、遠方から来るゲストにも感じてほしい」と願ったことから始まりました。
ただの飾りではなく、そこにあるだけで会話が生まれ、思わず手に取って光に透かしたくなる。そんな「時間」をデザインするために、この折り紙は選ばれました。
「THE WRAPPING TAILOR」として、一着の服を仕立てるように
私たちの役割は、単に既製品を納品することではありません。私たちは自らを「THE WRAPPING TAILOR(ラッピング・テイラー)」と呼んでいます。それは、贈りものや空間に、ぴったりと合う「装い」を仕立てる存在でありたいからです。
今回は、式場の雰囲気やテーブルクロスの色調に合わせ、どの文様がゲストの目を楽しませるかを新郎新婦と一緒に考えました。
そんな会話を重ねながら、ひとつひとつ丁寧に準備を進める。印刷機を回す時間よりも、誰かの笑顔を想像して話し合っている時間の方が、実は長いかもしれません。
地域と人が溶け合う、あたらしい「おもてなし」の形
今回お使いいただいたのは、山形の清らかな空気感に包まれた、あたたかな式場です。地域のものづくりが、誰かの人生の節目(ハレの日)に寄り添うこと。それは、私たちが暮らすこの場所の魅力を再発見する作業でもありました。
遠くから訪れたゲストが、ふと折り紙をポケットに入れて持ち帰る。数日後、その紙を広げた時に、山形の光や風を思い出してもらえる。そんな「記憶の装置」としての役割を、紙という素材なら果たせると信じています。
まとめ
今回の取り組みを通じて改めて感じたのは、私たちが作りたいのは「印刷物」そのものではなく、その先にある「心地よい関係性」だということです。「一緒に何かつくれそう」そう思っていただけるよう、これからも私たちは、山形の街角で誰かと対話を続け、紙に想いをのせていきます。型にはまらない、けれど真心はたっぷり込めた仕立て屋として。
関連リンク
MonMonMon 公式サイト:https://monmonmon.jp/
THE WRAPPING TAILOR公式サイト:https://housoushi.base.shop/